疼痛について

多発性硬化症と疼痛について

今まで多発性硬化症は、痛みとされる「疼痛が引き起こされることはない」と考えられてきました。

 

しかし最近になって、多発性硬化症の経過の中で、疼痛や不快感といったものが引き起こされることがわかってきました。

疼痛の種類

一言で疼痛といっても、この疼痛には主に3種類あります。

そこで3種類それぞれの疼痛についてご紹介します。

 

◆筋肉・骨格に見られる疼痛

筋力低下及びけいれんに伴って引き起こされる、関節や筋肉、腱や靭帯に見られる痛みで、主にしばらく股関節や脚や腕を動かさずにいた時に症状が引き起こされ、また姿勢が悪い状態で座ったり歩いたりすることで背部痛が起こります。

 

また筋力低下とけいれんが原因となって起こる痛みであることから、筋肉が伸びなくなるために起こる「拘縮」が痛みを伴ってみられることもあります。

 

更に夜に足がつったり痛みを伴うことがあるなど、原因が様々であることから、まずは原因をハッキリさせてから治療が開始されることになります。

 

◆発作性疼痛

刺すような鋭い痛みを伴うもので、大抵の場合顔面に見られる「三叉神経痛」であることが多く、また頭部を前に倒した時、後頭部から脊椎にかけて激しい痛みが伴う「レルミッテ徴候」が起こることもあります。
そしてこの痛み防止に、軟らかい頸部カラーが使用される事もあります。

 

◆慢性的な疼痛

多発性硬化症の疼痛で一番良く見られるのがこのタイプの疼痛となります。この疼痛が引き起こされる原因は、脳と脊髄内に見られる病変による神経の電気信号の誤認とされています。

 

疼痛に対する日常生活のポイント

多発性硬化症で疼痛が引き起こる場合、日常生活のポイントとして以下を心がけるようにしましょう。

 

  • 十分な睡眠をとる
  • 強い痛みの時には無理に動かさない
  • 心身ともにリラックスした状態で過ごす
  • マッサージをする
  • 温冷罨法をする
  • 筋肉の緊張をほぐす運動をする

 

これらについては全て自身の判断で行うのではなく、リハビリテーション治療の専門家に相談してアドバイスを受けてから行うようにしましょう。

 

また薬物療法がされる場合には治療開始前に医師としっかり相談してからにしましょう。

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